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逆に、アルツハイマー型認知症では、発症がいつかわからないほどゆっくりです。進み方も徐々であり、かつ絶えず進行性であるのが、特徴といってよいでしょう。
このように、認知症の中では、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症が多くみられますが、脳血管障害の因子と脳の老化による因子の両方を兼ね備えた型のものがあり、混合型認知症、あるいは脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症と呼ばれます。この型の認知症は、必ずしも重視されず、いずれかに入れる考えもあります。
調査報告によって多少のずれはあるものの、欧米人ではアルツハイマー型認知症が多数派であり、50パーセント以上を占めます。日本人では従来、脳血管性認知症のほうが多数派で、ほぼ50パーセント以上と欧米とは逆になっていましたが、最近は脳血管性認知症は40パーセント、アルツハイマー型認知症は45~50パーセントを占めるようになりました。両方を合併している混合型認知症(脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症)の例も、かなりあることがわかってきています。
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