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人に対する見当識障害も、はっきりしてきます。家族、あるいは同居している人を認識できなくなると、高度の認知症と見なされます。

 三、計算力障害

認知症の症状として、簡単な計算ができなくなりますが、足し算より引き算のほうが障害されやすくなります。計算力障害が高度になると、1+1もわからなくなります。

認知症の中核となっているもので、発症者すべてに共通に見られる症状に続いては、その周辺の症状について要約して説明します。

 一、感情障害

認知症の初期では、感情が不安定になり、容易に興奮しやすくなります。うつ的になり、発語がなく、すべてに懐疑的なこともあります。天気がよいのに雨戸を閉めて日中寝たり、外出を極度に嫌ったり、風呂(ふろ)に入りたがらないなど、症状はさまざまです。

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【認知症(痴呆症)】

[1] 知能が後天的に低下

[2] 年々、増加する患者

[3] 中核症状と周辺症状

[4] 記銘力・記憶力障害1

[5] 記銘力・記憶力障害2

[6] 見当識障害

[7] 計算力障害

[8] 感情障害

[9] 思考力障害

[10] 行動異常

[11] 各種の精神症状

[12] 脳血管性認知症

[13] アルツハイマー型認知症

[14] 治療可能な認知症

[15] 各種の薬物療法

[16] 心理社会的療法

 

【健康実用辞典】

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