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さらに病状が進行すると、活動性は次第に鈍り、始終、独り言を繰り返したり、発語せず黙ったまま過ごすようになり、一日中、ボンヤリしているようになります。失禁も現れ出ます。
四、各種の精神症状
認知症高齢者には、中核となる認知機能の際立った低下のほかに、いろいろな精神症状も出現します。入院している高齢者では、夜中に眠らずウロウロ動き回ったり、騒ぐといった夜間せん妄、うつ状態などが多くみられます。在宅の高齢者でも、同じ夜間せん妄、うつ状態などが多く、人物の誤認、幻覚、妄想などの多いことも認められています。
■脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症
認知症全体の症状を説明してきましたが、詳しくいえば、同じ認知症の中でも、とりわけ多い脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症とでは、その成り立ちの違いから症状も異なるところが認められています。
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