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これらをよく噛んで、唾液を十分に混ぜることが、私の健康の秘訣である。
その上、多種類の食べ物を少しずつ食べて、その物独特の味をみることは、楽しいこと限りなし。食べ物は、少ない種類を大量に食べるよりも、たくさんの種類の物を少しずつ味わって食べる多種少量主義のほうが、栄養的にも好ましいし、かつ物事の味をみるという人間形成の上からも望ましいことである。
そうして吸収された食べ物の価値、効果は多様、多種であり、それがすべて肉体の力となり、精神の糧となるのである。
五味をバランスよく食べることも、内臓を鍛えるためにも大切だ。酢の物は肝臓、苦い物は心臓、甘い物はすい臓、辛い物は肺臓、塩辛い物は腎臓を強くする。食べすぎると逆に害になるので、量を考えることが肝心である。
年寄りは物質的なことでも、精神的なことでも、何によらずすべてほどほどにやれ、過ぎたるは及ばざるにしかずである。
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