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●子供と甘い食べ物
子供の未完成な体は、だんだん臓器がしっかりしてくると、働きが強くなってくるため、外部からの栄養、特に固形物が必要になってくる。この時も、多く食べるという習慣をつけてはいけないので、年齢に応じて与えるべきである。
親というものは、子供に物を食べさせて喜んでいるが、味の強い物は子供の感覚に残り、意識できるのである。従って、三歳から五歳までは、あまり甘い物を食べさせてはいけない。すでにおわかりのように、甘さによって、唾液そのものの価値がなくなってしまうし、唾液の粘液が薄くなってしまうからである。
甘い物に慣れた子供にしてしまうと、その子供の中に作られてくる唾液は、口から入ってくる物を、十分に消化することができなくなる。
そのようなわけで、体の中の機能にしても複雑であるが、物を外から入れて変化させる力が、子供の時すでに弱くなってしまったら、理性とか情操とかいう精神作用にも影響がおよぶのである。六歳以上になってくると、体の中に抵抗力ができるのであるが、親があまりにも物を与えすぎるため、子供の体の中の器官と機能で構成する働きが失われてしまうことが多い。
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