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そればかりか、子供が喜ぶからといって、人工の、不自然な物を与えることは、五官をマヒさせ、自然感覚も、自然機能も働かなくさせてしまうこととなる。
赤ん坊の五官のうち、真っ先に働くのは口と鼻である。目や耳は少し遅れる。
目という器官は、もともと物を映すようにできているから、教えなくとも自然に見ることができる。道元禅師がいっている「見える目」で、周りの物の姿が自然に新生児の目に飛び込んでくる。
よく、「子供は物覚えがいい」とか、「子供にあってはかなわない」ということをいうが、乳幼児期には子供の五官は非常に純粋で正しいからで、五官が正しいからこそ、見たり聞いたりしたことを、何でも吸収してしまう。
こうして子供の五官を通して入ってきたものは、潜在性意識の中に収められ、それが体から出る時には手悪さや、いたずらとなって現れる。
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