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もともと、生まれてきた人間は本能の中に、真なる味覚というもの、真なる味というものを味わう力をいただいている、持っている、持たされているのに、それを妨げるものは、親なのである。世の中の親というものが、子供の感覚をマヒさせてしまうのである。
人間が生まれてから死ぬまでに、この肉体に感覚というものを持っている、与えられている大変な力であり、財産であり、価値であり、値打ちなのである。
感覚は、子供の時、一番純粋で純真である。この時、すでに親によって妨害されてしまう。自然に生かされ、生き、成長してゆく人間が、親の都合のいいようにされて、自然の感覚が成長、発達してゆく時期に、親の意識で子供をいろいろ変な者に育ててしまう。
自然の作用で一方的に生かされ、育てられている時期には、親の満足のために人工物を与えることは控えて、完全に歯が生えそろって、肉体がしっかりでき上がるのを待たねばならない。
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