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中国医学では、肉体のエネルギーの源は血気であるといい、遺伝的な先天の「気」、すなわち元気と、食生活や呼吸から得られる後天の「気」、すなわち水殻の「気」によって、血気が作られるという。
日本語でいう元気は、呼吸の「気」ほど即物的ではないが、自分も他人も感じ取ることができる。それは血気が表情や活動に反映したものであり、かなり肉体的な意味を持つものである。
孔子が若者のセックスを戒めたことは有名であり、その理由が「少(わか)き時は血気いまだ定まらず」なのである。
性悪論で知られる「荀子(じゅんし)」の中の「気を治め生を養う」、道家の代表作「荘子」の中の「気を漠に合わせる」、前漢の思想書「淮南子」の中の「血気とは人の華なり」などは、いずれも肉体のエネルギーや、その現れとしての生気はつらつとした生命現象を指すものである。
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