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例えば、人間の精神的、意識的調整というようなものは、腹がやり、腰が担う。人間の体の「気」の中心は、臍下丹田、下腹部にあるということを知るべきである。
相撲取りのまわしも、「気」を集めるために締める。日本古来の和服でも、男は下腹に帯を締めて「気」を集めるようになっているし、女が筒のようにしてお太鼓を締めると、腰を真っすぐにして負担をかけず、腰痛にならないという効用が認められる。
現代は誰も彼も、頭を使って生きること、ずる賢く生きることに懸命であるが、「気」の集まる腹で生きることだ。腹で生きる人は、老けないでいつまでも若く、健康、長寿が得られる。
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