健康創造塾

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●動物や植物の眠りというもの

 動物の眠りについても少し触れておくと、魚類と両生類には眠りがなく、眠りは鳥類と哺乳類、つまり、大脳の発達した動物の特徴だといわれる。ネズミを断眠させると、摂食量は低下せず栄養面では問題がないのに、四週間で死亡する。高等な動物は、眠ることが絶対に必要なのだ。

 また、狩りをする動物は、長く眠るという。獲物を倒し、飽食の後、ぐっすり眠る。犬も猫も、眠り方を見ると、この部類に属することがわかる。一方、狩られる側の動物は反対である。おちおち寝てはいられない。眠り込む時間も短くなる。

 眠りの型はノンレムとレム睡眠による超日リズムによって決定されるが、二十四時間リズムとともに、高等動物は二つの内的リズムを持つ。前者は動物の生態進化により作られたという興味深い説もある。危険な環境に住むヒヒには、レム睡眠がない。レム睡眠は夢見る時だから、猫は夢を見るが、ヒヒは夢を見ないということになろう。

 面白いのは、長時間にわたって泳ぎ続けたり、飛び続けるイルカやカモメなどは、右脳と左脳を代わる代わる眠らせているという報告である。片方の脳に深い眠りをとらせながら、もう片方の脳を目覚めさせておき、おぼれたり、地上に落下するのを防いでいるわけだ。 

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