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よい睡眠、爽快な目覚めは、生体リズムとの関係のほかに、レム睡眠にも大いに関係する。
人間を含めた高等動物である哺(ほ)乳類は、眠りのパターンの中に、このレム睡眠という特殊な睡眠状態を持つことが知られている。レム睡眠は、覚醒時に近い脳波を出し、体は眠っているが、脳は起きているという状態に特徴がある。
体の眠りとされるレム睡眠が十分だと、満足感の得られる睡眠がとれるのである。新生児や幼児は、レム睡眠が睡眠時間全体の半分以上を占める。この割合は成長とともに減少し、成人で全睡眠時間の約二十パーセント、五十歳代を超えると十五パーセントぐらいまで減ってしまう。高齢者が長時間の睡眠をとっても、満足感のある睡眠が得られない場合がよくある理由は、睡眠のリズムが変化し、レム睡眠が減ってしまうからだ。
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