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●「気」の放射口に相当するのが手のひら
人間の手から出ている「気」について、「ある種の酵素だ」といった科学者がいる。もしそうだとすれば、病気が治るのも当然であろう。酵素というのは、動物が体内で生成しているものであり、これを人工的に外部から与えてやることで、生命力は活性化されるわけだ。
気功師ではない一般の人でも、花を植えた鉢を二つ用意し、一つのほうの鉢に毎日両手をかざし、「気」を送り続けてみるとよく理解できるだろう。「気」を注入し続けた鉢のほうが、花の生育も早く、色もきれいで、日持ちもよいはずである。
日本でも、つい最近まで「おさすりさん」、「おさすり医者」と呼ばれる民間医療家がいて、患者の痛いところ、病んだ体に手のひらを触れ、さするだけで治療していた。ただ、それだけで治ってしまう患者も、けっこういたのである。
気功でいう外気、手から出るある種の活力、オーラともいえるもので、患者の病んだ「気」を追い出してしまう、という原理である。
現在の日本でも、ある種の宗教団体では、挨拶代わりに信者が手をかざし合い、互いの「気」を交換して、無事平安の印としたり、病気治療に役立てている。確かに、人間の手は「気」を放射しているのだ。
いかにも体力のある人のそばにいれば、熱気を感ずるように、若者たちがたむろする部屋などに入ると、一種の若い精気に圧倒されることがあるだろう。このような精気を蓄えている人の手に、自分の手を近付けてみれば、「気」が発散されていることがわかるはず。
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【人間にとっての「気」2】
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