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 このツボは一面で、体内の異常を反映する診断ポイントであり、もう一面では、針や灸(きゅう)の刺激を与える治療ポイントにも活用されている。

 一本の細い針でツボを刺激することによって、副作用もなく病気を治せるのは、「気」が存在するからこそである。

 経絡を流れる「気」を経気、正気などといい、それが不足した状態を虚、虚証と呼ぶ。正気が不足した結果、邪気が過剰になった状態を実、実証と呼ぶ。

 この二つのアンバランスを、一本の針のテクニックで解決することも可能なのである。虚であれば正気を補い、実であれば邪気を洗い落とすのである。

 現代の解剖学でも、ツボが神経や血管、筋肉などの組織の分布状況と密接な関係にあることを、確認している。ツボの部位にはまた、電気抵抗の低下、光沢の異常、圧すれば痛むことなどが認められており、肉体の中でも非常に特殊なポイントであることがわかる。

 ともかく、宇宙も、万物も、人間も、すべて「気」からできていると考えた古代の中国人は、大地を潤す水脈からのイメージも加えながら、肉体内に経絡という「気」のネットワークを想定したのであろう。

 何千年もの昔の古代インド人も、生命エネルギーをプラーナ、その集中するところをチャクラ、流れるコースをナディと呼んだ。ヨガの世界では普遍的な三つの概念は、中国でいう「気」とツボ(気穴)と経絡にほぼ対応する。

 「気」とプラーナ、ツボとチャクラ、経絡とナディを比較、考察することは、「気」と肉体のかかわりを知るために有意義であろう。

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【人間にとっての「気」2】

[1] 「気」の発する所

[2] 経絡とツボ

[3] 「気」のネットワーク

[4] 古導引から気功へ

[5] 気功と太極拳

[6] 気功師による発功

[7] 人体の持つ可能性

[8] 手のひらの神秘

[9] 手当ての原義

[10] 「気」が光を放つ

[11] 「気」、活力、オーラ

[12] 人体に内在するもの

 

【健康実用辞典】

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【四百四病の事典】

[10] 胃の不快症状

[11] ヘルペス

[12] 視力障害

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【健 康 情 報】

[14] 睡眠を見直す

[15] やる気を練る

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[19] 器量を磨く

[20] 「気」の神秘

[21] 脳力を研ぐ

 

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