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ところが実際、早寝ということは簡単なことのようだが、現代人にとっては難事業ではないだろうか。夜遅くまで残業をしたり、深夜テレビを見たり、日が替わるまで酒を飲み歩いたりと、体に染みついてしまった長年の生活リズムを改革しなければならないからである。
理屈では効用がよくわかるから、早く寝ようと思い思いしながら、なかなか暮らしのサイクルは変えられそうもない。ついつい十一時になり、十二時になるという方もおられよう。
宇宙の原則、生命の原則からいえば、夜は八時に寝て、朝は四時に起きるのがよい。
現代社会の時刻というのは便宜的な取り決めであり、夜が明けたら起き、日が暮れたら休むように、人間の体内時計は太古の昔からセットされている。
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