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●気力から発揮される能力、知力、体力
気力を作るには、深い眠りの中で深呼吸によって、あるいは体をほうり出して、生かされているという状態で、自然作用、自然機能で肉体が空の状態になると、この体に「気」が充実してくるのである。
また、人が気力が出る場合は、必ず自分自身が喜びを感じた時である。不安や絶望、悩み事を抱えている人は、見るからにわかるものだ。生気がない、喜びがないから気力が出ないのである。自分で気力を出し、気合を入れるには、意識的に動作をキビキビと速くしてみるといい。体にすぐに興奮が起こり、精神も興奮してくる。体のエネルギーが心のエネルギーに変わり、気力が出るというものである。
気力は体力、知力ともなり、その人の能力として発揮されるものだから、一番の働きの元である。
だから、誰もが積極的な心構えで、前向きに考え、気力を充実させて事に臨めば、無限の能力は発揮できる。人生をよい方向へ向けることも可能になる。
つまり、人間の人生は、自分の心の持ち方一つ、考え方一つ、気力の出し方一つでどのようにも変わるということである。人間には誰にも、能力があり、可能性があるのである。ただ、「自分にはとてもできない」と頭で思ってしまうから、自らその能力、可能性を殺してしまうわけだ。
人生の一こま一こまの場面を考えてみても、仕事や勉強をする時、ダラダラとやった場合よりも、「よし、やるぞ」と積極的に考え、うまく気力を充実させた場合のほうが、能率がグンと上がるし、間違いが減ったり、要領もちゃんと覚えられるなど作業の質が違ってくることは、誰にでも体験があることだろう。
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