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 血(けつ)というものについて説明を加えれば、血は営気が変化してできたものであるが、この血は「気」とともに、中国医学に特有の二つの要素である。

 血とは現象的、生理的には体内を巡る体液の一種としての血液であり、機能としては全身に酸素や栄養、ホルモンなどを提供するほか、感覚や知覚などをつかさどるもので、生命活動の根本といえる。

 日本の伝統的な漢方では、中国の「気」と血のほかに、血以外のすべての体液を表す水を加えて、「気」・血・水という三元的な考えが主流であった。

 古典では、「気は血を生じる」、「気がゆけば、血もゆく」、「気は血の総帥である」としており、血よりも「気」が上位にあることがわかる。

 この「気」と血が、運行通路である経絡(けいらく)の中をバランスよく順調に流れていれば、私たち人間は健康を保証される。

 逆に、「気」と血がどこかにとどまり、流れに支障を来せば、そこに痛みが生じ、アンバランスが大きくなれば、百病が生じることになる。それが病んだ「気」であり、病気である。

 「気」の医学は、病んだ「気」を回復し、流れを取り戻すことによって、自然のうちに病気を癒すことを目的としている。

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【人間にとっての「気」1】

[1] 「気」を癒す

[2] エネルギーの変化

[3] 「気」を力にする

[4] 肉体の尊重

[5] 細胞の一つひとつ

[6] 先天の「気」

[7] 腎のエネルギー

[8] 後天の「気」

[9] 営気、衛気、宗気

[10] 五味と五気

[11] 五気と五臓

[12] 「気」と血と水

 

【四百四病の事典】

[10] 胃の不快症状

[11] ヘルペス

[12] 視力障害

[13] ピックアップ

 

【健康実用辞典】

[22] インデックスへ

 

【健 康 情 報】

[14] 睡眠を見直す

[15] やる気を練る

[16] ピックアップ

 

【メンタリティ】

[17] 強気勝気弱気

[18] ピックアップ

 

【ライフスタイル】

[19] 器量を磨く

[20] 「気」の神秘

[21] 脳力を研ぐ

 

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