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細かく分類すれば、脾が統率する後天の「気」は、営気、衛気、宗気の三つに分かれる。
営気とは、飲食物のエッセンスから変化、生成したものであり、水穀の精華とも呼ばれる。営気はまた、血となって脈の中を流れることから、血気と呼ばれることもある。
二番目の衛気も営気と同じように、飲食物のエッセンスからできたものであるが、その性質が迅速であることから、水穀の悍気(かんき)と呼ばれることもある。
この衛気は、脈外を循環するために経脈の制約を受けず、体の表面にあって、自然界の気候の変化や刺激などから肉体を防衛し、病菌などに対抗する機能を持つ。また、臓腑(ぞうふ)を温め養ったり、皮膚を潤したり、汗腺(かんせん)を開閉するなどの機能がある。抵抗力や免疫と大きく関連しているのが、衛気なのである。
三番目の宗気になると、営気や衛気と少し違って、後天の「気」と、肉体に吸入された大自然の大気が結合して、でき上がった「気」である。
この宗気は胸に蓄積され、二つの機能を持つ。一つは上に上って喉(のど)へ出て、呼吸を行うことで、言葉や声の大きさを調整する作用。もう一つは心に働き掛け、営気や衛気を全身に循行させる作用である。
人間の肉体の「気」や血は、この宗気の推進エネルギーによって流れることができるのであり、運動能力や肢体の温寒は宗気と不可分の関係にある。
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