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●腹八分の食事を守る
前述したように、人間は菜食、小食、咀嚼という三S主義によって、食事を取ればよいのであるが、現代は物がありすぎるため、誰もが食べる量が多すぎる。その食べ方が早すぎる。噛むことも少なすぎるし、料理の味も強すぎる。
毎日の労働で得た高い金で食生活をしながら、ろくに味わいもせずに、たくさんの食べ物をうのみにするなど、実にもったいないことである。
昭和五十一年頃で、日本人の食べる量の平均は、一日に一四六二グラムだったが、少ない人は七一九グラムなのに、多い人では三五七一グラムと約五倍の開きがあって、個人差はかなり大きいようだ。
誰もが見た目に惑わされて、食べすぎたりしないように、間食もなるべくせずにすますことである。満腹感ばかりではなく、空腹感のよさも知ること。とにかく、消化器を休ませることが肝要である。
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