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肩が凝るというが、その肩の凝りというものは、胃の動き、働きに通じているものだ。肩が凝っている時は、胃の働きも衰えているもの。だから、胃を押すことによって、肩が楽になってくるということもある。胃の機能が回復すると、肩の凝りはなくなってくる。
そして、唾液、胃液が十分であれば、腰がしっかりする。腰がしっかりしていれば、自然に足もシャンとする。老化現象は足、腰から始まるものだから、常日頃から、唾液の出方には注意を払っておくべきである。
この点で、今の人間は、唾液の分泌も、胃液の分泌も少ない。そのためガスの排出ができず、また、体内に多くのガスを作ってしまうことになる。
もしも、胃が完全に働き始めると、煩わしいことは、気にならなくなってくるものである。胃は精神面の煩わしさとか、自分に関係ないものは感覚して受け入れないというような、機能的な面の働きもするからである。それが、人間の味、能力ともなる。
人間は食べ物を口で味わうから、胃に入れば味はないかといえば、胃の中でも味わうことができる。
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