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●唾液と胃液の相関関係
今まで述べてきた唾液と胃液との関係に話を転ずると、唾液と胃液は相関関係にあって、同時に連動している。唾液が十分に出ていれば、胃液も適当に分泌され、食物は無駄なく、消化、吸収されている。唾液、胃液が十分に出ていれば、肉体エネルギーは無尽蔵に豊富に湧き出るものだ。
胃というのは消化器官であるばかりではなく、感覚を持っており、よい意識を作り出す機能もある。胃と意との語呂(ごろ)合わせではなく、古人の説にも「胃の気は元気の別名なり」とある。
胃の働きには、中枢神経とか感覚神経、脳神経というような、脳細胞で行われるということが存在している。
しかし、人間は意識が強すぎるために、胃というものは、ただ、物を消化するだけの器官だというくらいにしか考えていないものである。これ以外には何もしていないと思っているが、実は、そうではない。
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