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●食べられることの幸福食卓に向かって敬意と感謝の心を忘れない人であれば、今の豊かな世の中で一生食うに困るということはないだろう。
家庭においては、食事の作法というものもある。背筋を伸ばし、姿勢を正して一口ひとくち、ゆっくり噛んでいただく。
どんな食べ物でもみな、大自然が創ってくれた物。「いただきます」という感謝の言葉を述べて、一口ひとくち大切にいただくことである。ありがたく感じて食べれば、まずいものはない。
「いただきます」という言葉の元は、「命をいただきます」ということである。生きとし生きる物は、動物でも植物でも、穀類にしても野菜にしても、みなそれぞれ生き続けたいわけである。その命をいただいて私たち人間が生きるわけだから、それをたくさん食べる人は寿命が短いし、心から感謝し、満足して食べる人は寿命を長く与えられる。おいしい物、本当に新鮮な物で、汚染されていない物を小食でいただく。おいしくいただく。そういうことが、長寿の秘訣となる。
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