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●あくびで頭の働きに活を入れる
人間の上あごと下あごの間に張っていて、食べ物を噛む際に使う筋肉が咬筋という咀嚼筋であるが、これを意図的に強く引き伸ばすことで、頭をはっきりさせる方法もぜひ勧めてみたいことの一つである。
簡単にいえば、あくびをするのである。仕事や勉強に飽きた時、やる気を取り戻したいと思ったら、あくびという吐息をする。あくびは、体内の疲れを「気」に変えて、体外に放出する自然作用だから、大いに奨励すべきものである。
あくびの原因が前夜の睡眠不足では怠け者の象徴となるが、気分転換、心機一転の機会ごとに、着想が新しく、新しくと進んでゆくのがよい。そうすれば、意識は前向きでやる気が出る。
事務仕事の多いビジネスマンや学生は人工的に、時々、このあくび、ないし伸びをする癖をつけておくと、習慣的に、条件反射運動的に、疲れがたまると、すぐに出るようになる。努めて、このような自然機能が発動するような体勢、体調にしておくことだ。
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