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ほんのちょっとした行動を起こすだけでも、状況は大きく変わり、仕事、あるいは勉強に集中するきっかけを作ることになるもの。机に着くだけでいい。書類をペラペラとめくるだけでもいい。鉛筆を手に持って、ノートに何でもいいから書いてみるだけでもいい。
とにかく、行動することが大事なのである。書類を眺めたりしているうちに、次第に「やはり今のうちにやっておいたほうがいいかな」という気持ちも生まれてくる。そこで「よし」とやる気を出せばよい。
すぐ行動する習慣を自分のものにし、ここ一番という時に意欲を燃やし、その集中力を持続させるエネルギーを持つためには、ふだんからスポーツなどで体を動かす習慣を持つことを勧めたい。
日本の優秀なビジネスマンも、体を動かすことで仕事への意欲を喚起しているようだ。経営のトップにある社長、第一線のビジネスマンや現場を統括する管理職たちは、それぞれ「出社前に水泳をすることで、まず体にエンジンをかける」、「毎朝のジョギングの後に朝風呂に入って心身をリフレッシュさせてから出社する」、「毎朝五時に起床して近くの公園を散歩してからラジオ体操をやる」と、ビジネス雑誌などで独自の体を動かす健康法を語っている。
これらの運動は、健康管理の一つの方法であるとともに、自分の意欲を喚起するためのものでもあるはずだ。体を動かすことで精神も興奮する。仕事をしなければならないという積極的な気持ちが刺激され、「怠けたい、仕事をしたくない」というマイナスの気持ちを上回る。そこで、今日一日の仕事への意欲が生まれてくるというわけである。
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