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●仕事の価値を知れば能率アップ
さて、人間が仕事を進めるに当たっては、自らの実務能力を高め、限られた執務時間の中で能率的に事をなす努力も続けなければならない。
そのためには、自分の仕事の重要性を認識して、取り組む心構えが欠かせないだろう。 「書類を作成するなんて、つまらない仕事だ」と否定的に考えていれば、取り掛かる時も気力が充実し、意欲が出るどころではないし、ダラダラと仕事をして、つまらないミスを繰り返したりする。そもそも、人間の心理というものは、つまらないこと、簡単にできるやさしいことを前にしては、いくらやる気を出したつもりでも、意欲が高まらないのが普通なのである。
逆に、「今作るこの書類一枚がなければ、会社の仕事は動かないし、私が少しでもミスをすれば、会社や取引先に迷惑をかけることにもなる」と、自分の仕事が重要で、価値あるものと認めれば、自然に書類を作成するのにも積極的になり、能率もアップするものである。
同じように、人間は心理的に、先行きの予測が立たないことについては強い不安感を抱くもので、それが行動意欲の減退につながることが多いから、自分が取り組もうとしている課題の全体像を把握し、結果をある程度予測することが大切となる。
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