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そういう意味では、自らを窮地に追い込み、あがきながら最後まで手段を尽くし、全力投球するということが、頭を鍛える上で大いに役立つものである。
こうした努力からは、たとえ上司が期待した水準の成果は出なかった場合にも、本人の持てる力からすれば、十二分のものが生まれているのである。その上、将来の成長のための潜在力が育成されるのであるから、本人にとってはかなりの成果が得られたといってよい。最初から与えられた仕事を避けた人に比べて、その後の人生において大きく伸びるチャンスをつかんだことにもなる。
反対に、現在の困難を避ける人は、将来の伸びるチャンスを自ら放棄しているのだといっても過言ではないだろう。「こんな仕事、目立たないから嫌だ」などと、要領よく仕事を手抜きする人間は伸びない。
与えられた仕事をどんなことでも、一生懸命やる人間のほうが頼もしい。
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