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我々人間の生命も「気」である。動物や植物のすべての生命も「気」である。人間や動植物をかくあらしめている、いわば生命の根源は「気」であり、創造し活動するものはことごとく、「気」の結晶体である。
目には見えないが、「気」の中にはすべての生命のエルゴンという活動し、創造する力が存在し、それが凝って物質の究極を形成する因子となり、宇宙天地大自然の万物はもとより、あらゆる生きとし生けるものを創り上げている。
その「気」の有り様は、物により、事により、時により異なる。季節でいえば、春には春の、夏には夏の「気」があり、一日でいえば、朝には朝の、昼には昼の、夜には夜の「気」があって、それぞれの「気」はみな違う。同じものであっても、味や働きが微妙に違うのである。
「気」は時間によっても、空間によっても、時節によっても違うのと同様、人間の年齢によっても違う。一歳から百歳、百二十歳まで、百段階、百二十段階があり、それぞれに「気」が違うのである。
同様に、一年には三百六十五段階があり、それぞれに「気」は違う。
「気」は、その働きが日々刻々、年々歳々同じではないわけだが、「気」の働きというものは目に見えないし、普通の人では気付かないから、その変化というものがさっぱりわからないのである。
しかし、「気」を利用するかしないか、その上手下手、使い方の巧拙によって、どれほど人間の運命が変わるかしれない。
ただし、宇宙天地大自然に存在するものは、ことごとく「気」の結晶体であり、「気」が変化して生成されているゆえに、人間を含めた万事万物はまた、いつかは「気」となって消滅したり、死滅する宿命にある。
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【宇宙天地大自然と「気」2】
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