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●活動し創造する物質や、生命への展開
我が地球は大宇宙の中の一つの小宇宙であり、大宇宙で生成された物質は、すべて地球に凝集して存在している。
宇宙間物質を含んだガスとチリが凝集して、原始の地球ができたわけであったが、そこには水素や窒素などのほかに有機物も含まれていた。生物の複雑な分子を作る炭素も、アミノ酸さえも豊富に存在していた。
こうしてほぼ四十六億年前にできた地球上に、生命の原型が誕生したのは、四十億年前、ぬるま湯のような岩石の泥スープの海洋においてであるといわれる。
地球の大気の中にある水素原子や、水素の集まりの分子に太陽の紫外線が働き、また稲妻の放電が作用して、分子が分解し、再化合して、次第に複雑な分子ができていった。
そして、偶然、デオキシリボ核酸(DNA)の原型ができた。核酸はヌクレオチドの巨大重合体であり、ヌクレオチドは遺伝の指令を与えることができる。これによって分子が、自分と同じ分子を作り出すことができるようになる。やがて、細胞という結合体ができた。
偶然の必然、必然の当然というべき現象である。なぜなら、原子や分子は、宇宙で生成された「気」の変容した姿であるからだ。
原子や分子の存在する前から、宇宙生命の根源たる「気」は存在し、その「気」が太陽エネルギーや放電現象、さまざまな宇宙線の働き掛けなどによって、活動し創造する新物質、または新生命に展開したのである。
地球上において、生命誕生の母体となったものはいうまでもなく水であるが、水の中にも宇宙生命の「気」が宿り、生物の細胞のそれぞれにも、絶妙な宇宙感覚が付与されているのである。
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【宇宙天地大自然と「気」2】
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