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■元来、目で見るという行為自体が、集中力を増し、やる気を出す手段として、大いに有効なものなのである。
味覚、嗅覚、聴覚と同様、視覚を活用してやる気を喚起する方法もある。
重要な会議が控えているとか、受験で面接試験があるなど、特に人前で話さなければならない時には、出掛ける前に、自分の姿を鏡に映すやる気喚起法が、効果を発揮するはずである。
鏡に映る自分の情けない顔を目にすると、「そんなことでどうする。しっかりするんだ」と、自分で自分を元気づける気にもなってくる。
その自分に対する元気づけ、勇気づけが、失敗への不安感や過度のマイナスの緊張を、「やってみるか」というプラスの緊張へと転換してくれるだろう。
そして、自分の姿に力がみなぎってきたことを目で確認できた時、自信も生まれてくる。
年配の男性の中には、「自分の顔や姿を眺めるのは、照れ臭い」という向きもあろうが、自宅の玄関に姿見を置いておいて、朝の出掛けなどに身なりを映してみるだけでも、十分効果はある。髪やネクタイでもちょっと直して、「さあ、やるぞ」と自分に声を掛けて、出勤するようにしてもいいだろう。
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