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大自然によって決められた昼夜の「時」は機会であり、個人が自由に使えるものだが、自然の摂理に反すると、人間の生理に不都合が起きるわけである。
正眠法では、早く寝る、十分に睡眠をとり、早起きすることを第一の要訣としている。自然のリズムを壊さぬようにすべきであろう。
早く眠れば、睡眠もそれだけ深いはずである。その証拠に、夢をあまり見なくなるだろう。俗に、夢は「五臓六腑の疲れ」などといわれるから、早く寝るようになったお陰で、内臓の機能も生き生きしてくるはずである。ともかく、よく眠れるようになることは事実で、寝つきもよくなる。枕に頭をつけると、たちまち眠りの深淵にグングン引き込まれてしまうだろう。
こうして熟睡した時、肉体全体が組織も器官も、機能も一致する。この時が生命、生活上には重要な問題、重大な時である。
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