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急性膵炎の最も典型的な症状は、上腹部に生じる突然の激しく、持続的な痛みで、多くのケースでは吐き気や嘔吐(おうと)を伴います。痛みの場所はみぞおちから左上腹部で、背中や腰、腹部全体に痛みが広がることもあります。
胆石などによる腹痛は嘔吐すると和らぐケースが多いのに対し、急性膵炎の痛みは逆に強まりやすいとされています。また、上を向いて寝ると腫大した膵臓が脊椎(せきつい)に圧迫されて痛みが強くなりますが、背中を丸めて横になったり、膝(ひざ)を抱えて前にかがむ姿勢をとると、痛みが軽減する点も特徴です。
何の前触れもなく痛みが起こることもありますが、食事後、特に油分の多い食事をした後や、アルコールを多く飲んだ後に起こることも少なくありません。そのほかの症状としては、食欲不振、全身倦怠(けんたい)感、腹部膨満感、発熱などがあります。
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【急性膵炎】
【四百四病の事典】
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