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十四~十五世紀の室町時代になると、「気」には、自分自身の感情や心理を表現する用法が加わった。「庶民の時代」とされた室町で、日本人が自分のものとして「気」を語り始め、「気」に新たな意味が込められたのである。
その理由を、平安時代の猿楽から発展した能など、芸術の普及と関連付ける説がある。間や拍子を大切にする日本独自の文化にとって、「気」があまりに即物的であってはならなかったのである。「気」は感情や情緒を表現する方向で、日本の中に定着していったようだ。
同時に、日本における芸術、芸能などの文化面では、特に「気」の表現力で、その真価が問われるようになっていった。「気」の文化は日本の伝統文化の一大特色、といっても過言ではない。
芸道、茶道、華道、書道、武道など、伝統文化には「道」という字が付けられており、道を究めること、すなわち全身全霊から出る自然の「気」、より偉大で宇宙性の広がりを得た「気」、研ぎ澄まされた「気」が要求される文化なのである。
宇宙天地大自然に遊ぶことが、文化的に最も「いき」なことだとされる世界である。
「わび」、「さび」、「もののあわれ」などという日本独特の美学や、勘とか間とか調子などと呼ばれるものも、すべて宇宙的な「気」の働きによるものといえよう。
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