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しかし、一般の人にとっては、よほど印象に残る夢でもない限り、すぐに内容を忘れたり、ヒントに気づかなかったりしてしまう。もちろん、いくらひらめいても、それを理解する知識や日常の努力というものがある程度なければ、意味不明な夢でしかない。
スティーブンソンのように、夢の力、夢の創造力を利用するには、日頃から問題意識を抱いて、寝床に入っても解決したい問題について考え、心に念じながら眠りに就くといい。
こうして眠ったら、目覚めた朝、すぐに夢の内容をメモする。たとえ自分の問題と無関係に見えることでも、突拍子もないことでも、思い出せる限り綿密に書き留めておく。そうしてメモを点検して、問題解決のヒントを探せばいいだろう。
さて、寝ている時のほかにも、トイレの中、電車を待っている時、入浴中などボーッとしている一瞬に、直観的にひらめきを得ている人は数多いものである。
名案は、真剣に考えている時ではなく、対象から意識が離れ、力が抜けた時に生まれるわけである。つまり、仕事に集中して取り組んでいる時よりも、ふっと気を抜いて自分の好きなレコードを聞いてぼんやりしていたり、風呂に入ってリラックスしている時などに、新しいアイデアが浮かぶことが多いのである。
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