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●半意識はひらめきを得るチャンス
ここに、磨かれた感覚から生じる直観を生かしたアイデア発想法を、紹介することにしよう。企画力などを高める発想法にはオズボーンのチェックリスト法、ブレーンストーミング、シネクティクス法などさまざまな方法があるが、これは「気」を利用したものである。
はじめに、誰も知らない未知を対象にして研究、発見をする科学者などを例に話を進めていく。彼らは、「気」が入っていなければ本当のことはわからない。ノーベル賞を受賞したような科学者や各分野の専門家は、「気」で発するとか、「気」で発見するとかいう意味において、余人に未知なことを知るのである。彼らはみな、それぞれの専門、専門で「気」を磨いている。「気」を利用し、「気」を使って、「気」で探査研究しているのである。
そういう人たちは、一生懸命「気」を入れて熱中しているならば、朝の目覚めのひとときなどに、素晴らしい感覚から直観を起こしてひらめき、難問解決のヒントに気がついたりする。このような着想、ヒントを得て研究し、成就させる科学者は、鋭い感覚を持っているのである。だから、思い考えるというよりも、「気」を入れた科学的な研究が合理的に続いて、朝の目覚めの時、夜の眠りに入る直前、放心状態などにおいて、感覚を起こして気がつく時、いろいろひらめきを感ずる、ヒントを得るということがある。
そのような時は、意識が放たれつつある状態であるから、自己意識から五官意識が解放されて、自由に働く。肉体の自然機能が、自然作用として宇宙に直結して、宇宙の大感覚を吸収している。つまり、宇宙に遍満する「気」を肉体が盛んに取り入れているのだ。宇宙の「気」が肉体内で力となって瞬間にイメージを結ばせる、これがひらめきである。
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