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原始太陽系星雲の中心が太陽となる一方で、残りの星間雲は太陽の周りにガス状の回転する円盤を形成し、その中には水素などのほかに金属質などの微粒子もたくさん存在し、それらがチリとなって互いに衝突し、結合し合って次第に大きくなっていった。

 結合したチリの種類によって、ある惑星は密度、比重が高く、ある惑星はガス状にと、それぞれの惑星に成長していった。星間雲が収縮し、チリが集積して、ついに地球の大きさに成長するのに数百万年の歳月が経過していた。

 太陽と地球との発生順序からいけば、太陽のほうがずっと早かったわけである。太陽系が形成された頃の地球は、まだ微小惑星の衝突によってできた小型の火の塊にすぎなかった。

 平均一億五千万キロ弱と非常に近い距離にあっても、地球は決して、太陽から分かれて飛び出したものではない。従って、地球と太陽は、真に性格が違う。むしろ正反対の性格を備えているために、相互に依存する上に、面白い因縁関係を持つことになったのである。

 地球は太陽系星雲の中で、宇宙間物質によって別に作り出されたもの。その宇宙間物質とは、太陽系が形成されるずっと以前に爆発し、死滅した星の成分が内部から拡散された原子に、由来するものである。

 地球上の水素もヘリウムも、窒素もカルシウムも、鉄も炭素も、金もウランも、超新星爆発によって散布された原子や、その集まりの分子によって作り出されたのである。

 地球の親星は銀河系の向こう側で、ひっそりとした白色矮星(わいせい)となって生きているのではないか、と想像される。

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