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慢性膵炎に起因する膵性糖尿病では、低血糖による昏睡などからの生命の危険を招く場合があるので、医師の指導の下、血糖値をきちんとコントロールすることが必要です。
慢性膵炎では、内科的治療が基本となりますが、腹痛などが薬物療法で軽減しない場合や、胆道、及び十二指腸の狭窄や閉塞(へいそく)、膵臓の内部や外部に袋ができる膵のう胞を伴うケース、膵がんとの鑑別が困難なケースなどでは、手術が適応されることがあります。
例えば、膵液の流れが滞り、膵管が拡張して痛みが軽減しないといった場合は、膵管を途中から十二指腸へつなぐ吻合(ふんごう)術が行われます。膵石があるケースでは、体外から衝撃波を当てて石を細かく砕く体外衝撃波結石破砕法(ESWL)や、内視鏡治療などによって治療します。
慢性膵炎は、発症原因によって経過が大きく異なってきます。アルコールによるケース以外の慢性膵炎の場合は、原因を取り除いたり、食生活を改善すれば仕事を続けることもできます。
アルコールが原因の場合は、飲酒が習慣になっている人が多いため、治療によって症状が治まっても、再び飲酒をして再発を繰り返すケースが少なくありません。
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