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脳血管性認知症は、脳血管障害があれば、年齢には関係なく出現し得ます。一方、アルツハイマー型認知症は、加齢、老化と深い関係があり、通常は70歳以降に出現します。
また、脳血管性認知症は男性により多く、アルツハイマー型認知症は女性により多く発症します。この原因として、女性ホルモンの役割を指摘する専門家もいます。
男性には、女性におけるような、動脈硬化予防作用のある女性ホルモンが少ないため、50歳、60歳代で脳動脈硬化が相当進みます。このため、この年代で脳血管障害が起こりやすく、脳血管性認知症が多くなります。つまり、老境に入りかけた頃、脳の血管の弱い素質を持った人が脱落した形となる、とも考えられます。
しかし、70歳代、80歳代では、男性で脳動脈硬化の顕著な例は少なくなります。これは、いわば脳の血管の強い人が生き残ったため、と考えればよいでしょう。
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