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日本における認知症の患者は、年々増加しています。1985年における65歳以上の認知症高齢者は約60万人でしたが、2003年の段階では約149万人を数え、2005年時点で約170万人存在するといわれています。85歳以上の高齢者では、4人に1人が認知症患者だと推定されているところ。このまま進めば、認知症の患者数は、団塊の世代が高齢者となる2015年には約250万人、2020年には300万人近くまで増加するといわれています。
認知症全体の発現を男女別にみますと、明らかな性差があり、国内外の医学的調査で、女性では男性の約1・5倍から2・5倍とされています。女性に圧倒的に多いわけですが、世界有数の長寿国である日本の場合、女性と男性の平均寿命に7歳ほどの開きがあり、認知症が多発する75歳以上になる前に亡くなる男性が多いのに対して、女性の平均寿命が85歳を超えているのも一因とみなされます。
認知症の中で最も多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく変性性認知症です。アルツハイマー型認知症、前頭・側頭型認知症などが、この変性性認知症に相当します。
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