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■遅寝遅起きの人にありがちな失敗というのは、余裕のなさが大きな原因となっている。精神の落ち着きや先を見る先見性など、持てるわけがないのである。
大脳生理学の専門家によれば、人間が年を取ると誰もが自然に早起きになるのは、肉体的にも精神的にも衰えてきたことから生じる、体の自己防衛作用のなせる業だという。
ならば、人生の春夏を生きる青壮年が朝早く起きることで、大脳に少し刺激を与えてやれば、大脳に備わった活動力をより活性化させることになる。
さらに、早起き生活で貴重なことの一つは、時間がたっぷりあるから余裕を持てるということで、人間の精神に奥深い落ち着きを与えてくれる効果もある。
世の中で駄目な人間といわれるのは、その場限りで物を考えたり、行ったりするタイプである。朝ぎりぎりで起き出して、出勤、登校するという行動パターンでは、どうしても将来を見据えられないということにならざるを得ない。
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