健康創造塾

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●発汗は老廃物の排泄機能も持つ

 再び、人間の体温を調節するための汗の話に移る。汗が蒸発する時に体から奪う気化熱によって、体重七十キロの人が百CCの汗を出すと、体温は摂氏一度下がる計算になる。

 そうすると、単純にいえば、外気温が四十度のところにいる同体重の人が、体温を三十七度にまで下げるには、三百CCの水を汗で失うことが必要になる。

 このような発汗による体温調節は体表面のエクリン腺が行うが、手足の裏からの発汗は外界の温度と関係ない。例えば、三十五度の部屋に入っていると、自然に胸部や額に汗が出てくるが、手のひらには全く汗が出ない。一方、適度な室温で暗算をさせると、数分で手のひらから汗が出るが、額からは汗が出ない。

 皮膚を熱すると起こる発汗は温熱性発汗、精神的努力によって起こる発汗は精神性発汗といわれている。文字通り手に汗を握る精神性発汗を利用しているものに、うそ発見器がある。

 以上に説明したように、人間の汗腺はその種類によっても、存在する場所によっても、役目が異なるのである。

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【汗のチェック】

[1] 発汗の二つの役目

[2] 汗が調節する体温

[3] 二つある汗腺

[4] 動物と汗

[5] 汗の性的意義

[6] 精神性発汗

[7] 塩分の喪失

[8] 第三の役目

[9] 有害物質の排泄

[10] 歩きの勧め

[11] 脳の活性化

[12] 歩いて若返る

[13] ストレスの軽減

[14] やる気が大切

 

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