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何を食べるかよりも量に注意せよ。食べすぎ、太りすぎは、成人病の最大の原因だといわれている。なぜ食べすぎ、太りすぎがよくないかといえば、食べすぎは消化器官に負担をかけ、太りすぎは心臓や肺に負担をかけるからである。
もちろん、食事の適量というのは、個人個人の体質や生活により異なる。スポーツ選手や重労働者と、普通の仕事に携わる人とでは違ってきて当たり前であるが、グルメな現代の日本人は一般的に過食ぎみである。
「病は口から入る」ということわざもあるが、うまい物があればつい食べすぎるのも、口が卑しいからである。必要以上に食べすぎると、意識がボンヤリして、仕事や勉強をするのが面倒になる。
何より健康を考えるなら、カロリーの面より、栄養の吸収力と排泄機能を高める工夫をしたい。
例えば、繊維質を多く含んだ食べ物などをよく噛んで食べれば、三分の二、ないし半分の量で腹が膨れるし、夕食の量が多すぎたり、食べる時間が遅かった場合は、朝食を抜いて胃腸を休めることも有効だ。東洋には、一日二食主義という健康法もある。小食主義を勧めるのは、体の機能増進、新陳代謝に役立つからだ。
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