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胎児のうちは、硝子体の中に血管が走っていますが、普通は出産までにはなくなります。ところが、時に血管の一部、あるいは血管周囲の組織の一部が、生後も硝子体の中に濁りとして残るケースがあります。
硝子体に生まれ付きの濁りがあるものは、明るい日に白い壁を見て飛蚊症に気付くといったふうで発生時期は明白ではありません。見える形も水玉、泡、水滴、カエルの卵のようなどとはっきりした形ではなく、多くの場合は白色ないし不透明です。
このような生まれ付きの濁りは、視力さえよければ特に急いで治す必要もありませんし、時々検査をして異常がなければ、放置していても心配のないものです。
年を取ることによって生じた硝子体の変化では、離水(りすい)と後部硝子体剥離が硝子体の濁りの原因となります。
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