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以上のような多面的な治療を行っていくと、大体のケースは半年くらいでかなり改善し、後は身体的な疾患の治療と自分の力で、セルフコントロールできるようになることがほとんどです。
例えば、高血圧であれば塩分を控えめに、糖尿病であればカロリーを控えめにする食事療法や、定期的な運動を行う運動療法が治療の大きな手段になってきますし、過敏性腸症候群や消化性潰瘍であれば刺激物を避け、気管支喘息であれば喫煙を控えるといった取り組みが症状の改善につながります。
さらに、直接疾患の治療と関係しなくても、生活習慣を規則正しくすることは、ストレスに対する心身の全般的な抵抗性を高めますので、心身症の治療には大変有効といえます。
心身症がしばしば認められる身体疾患は、慢性の疾患であることが多く、生活習慣病といわれる疾患群とかなり重なってきます。そして、ストレスの多い生活を送っていると、食事、運動、飲酒、喫煙、休養といった面の生活習慣は乱れがちになり、それがさらにこれらの病気を悪化させることになります。
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