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●器量よしの根本は最高度の健康にある
そこで、女性の場合は年頃になると、美しくありたいと願って化粧をする。青白い、病みほうけたような、不幸な顔に、白粉や紅やいろいろのものを塗りつけ、せめて外観だけでも美しく見せようと苦心惨憺(さんたん)、これに憂き身をやつすのである。
現代、格好のよさだの、おしゃれだのという言葉が当然のように使われて、男の高校生の多くがドライヤーを持ち、朝の化粧に三十分以上費やす者もいるという。昨今、男の化粧品が大変な売れ方だともいう。茶髪と称して、日本人本来の黒髪を茶色や黄色や金色に染めている若者も目立つ。
女性も男性も、化粧など、うそ、偽りをやめて、真の美しさ、本当の器量を発揮するよう努めるべきだ。まずは、自分自身の本当の美しさ、真の価値はどこにあるかと考えてみよう。そこから、真の美と幸福とが成り立ってゆくのである。
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