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一方、人生の目的もなく、興味を引く趣味や仕事もなく、じっとしていては頭のほうもボケてくる。古い細胞だから、刺激を与えて、年を取らないようにしなければならない。
細胞の中では、脳細胞を一番大事にせねばならないのである。なぜならば、これを悪くしてしまうと、生命に関するほどの危なさもあって始末が悪いからだ。
若い時の脳細胞の状態というものは、割合に新鮮で健康であるけれども、中年から老年となってくると、脳細胞のあり方というものは非常に重要なものになる。老人になればボケる、物忘れをする、頭脳が強く働かないというようなことも大いにあるから、頭脳の鍛錬が必要なのである。
この脳細胞は意識的な影響を受けて、非常に変化をする。脳細胞は非常に精密、巧妙であるけれども、いろいろなことによって能力を低下させるケースがあるのだ。
例えば、睡眠不足の日は全くボケて役目を果たさないということもあったり、精神とか心とか意識とかいうものによって、頭脳が大変な変化をしたり影響を受けたりして、全く用をなさないようなことさえある。そうして、著しく変化すると思うと、元に戻るということもあって、実に変化が早い。この脳細胞を維持する自然の作用、これは肉体全体の自然の作用とも、少し違うものである。
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