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そこで、人間の情報感知能力というものは、人間の五官(五感)、つまり視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚から発揮されるという、基本的な話から始めてみよう。
心理学者のメトフェッセルは、今から五十年ほど前に、「人間の知識の六十五パーセントは、目から取り入れられる。二十五パーセントは耳から、残りの十パーセントは、触覚、味覚、嗅覚による」と指摘した。
今日では、活字媒体と映像媒体の発達によって、視覚を通じた情報の受け入れ比重が、一段と大きくなっていると思われる。
このような情報感知能力は、どのようにして養えばいいのだろうか。情報通といわれる人たちは誰でも、きわめて好奇心が強い。モーターショーが行われるといえば、何はさておき飛んでゆき、国際見本市があると聞けば、すかさず出掛けていく。そこには、現在と未来についての情報が、無数に転がっているからである。
彼らはあらゆる出来事に関心を持ち、熱心に観察し、メモをとっている。何でも見てやろうの精神は、やじ馬根性にも通じる。新しいものを発見すると、すぐさま試してみようとするのである。
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