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今、大都市を中心に通勤に使われる時間は年々長くなっている。片道三時間以上かかる距離を通勤している人もいるようだが、片道一時間半はもはや普通のこととなっている。往復三時間、一日の八分の一もが、毎日の行き帰りに費やされているわけだ。
このように相当の時間を通勤にとられざるを得ないとすると、問題は当然、その時間をどのように有効に活用するかにかかってくるだろう。
電車やバスの中で本や新聞や雑誌を読むことを、すでに実行している人もかなりいるはずだが、工夫次第で、もっと徹底した通勤時間の読書活用法も考えられる。
まず、朝早く起きる習慣をつけて、一時間ぐらい自主的に出勤時間を早めて自宅を出ると、新聞さえ広げられないラッシュ前のすいた電車やバスに乗れるから、座席に座ってゆったり読書できる時間を中心に、一日のスケジュールを組み替えることができる。
今やエレクトロニクス技術の発達で、ワープロやパソコンやビデオなどが一般に普及している時代である。どうしても見たい夜間のテレビ番組などはビデオに録画して、暇な時間に見るのが無駄がなく便利である。ハイテク機器は有効に使うべきで、眠いのを我慢して、深夜までテレビに付き合う必要はないから、やる気があるなら早起きはできるだろう。
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