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例えば風邪のウイルスといった、ウイルスや細菌などによって起きた急性の心筋炎では、全身の倦怠(けんたい)感、動悸(どうき)、頻脈、不整脈などが起こる場合もありますが、多くは一過性などの見逃されやすいものです。とりわけ軽症の場合は、ほとんど症状が出ないため心電図の変化を追わなければ診断つかず、見逃されたまま自然に治るケースも多くあります。
しかし、急性のウイルス性心筋炎ではかなりまれながら、命を落とすこともあり、注意が必要です。急性ウイルス性心筋炎は心臓の専門医以外からは風邪として見過ごされやすい疾患の一つで、体温と比例しない頻脈、胃腸症状、倦怠感を伴う呼吸困難、低血圧が起こります。また、疾患が長引くと、心臓が拡大し、心臓の動きが低下する拡張型心筋症のような慢性の心筋障害を残す例もあります。
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