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■十分な安静を取るのが治療の基本
急性肝炎の診断は、血液をとって成分を調べる血液検査、超音波やCTを使って調べる画像診断、肝臓の細胞を採取して調べる肝生検により行われ、病気の進行度や治療効果、副作用発現の可能性などが評価されます。
急性肝炎の治療は、入院して十分な安静を取り、完全に治すことが基本となります。8週間以内に急性肝不全症状が出現する劇症肝炎に進行すると、短時日で死亡することもあるからです。食欲がなく栄養を十分に取れない時には、ブドウ糖を中心とした点滴により栄養を補い、体力の維持に努めます。
急性肝炎はほとんどの場合、数カ月で症状は治まります。しかし、B型肝炎やC型肝炎では炎症が治まらずに慢性化し、薬による治療が必要になる場合もあります。
この場合の薬物療法においては、インターフェロン療法でウイルスを体外へ排除し治癒を目指すか、対症療法として肝庇護(ひご)剤を使用して肝臓の炎症を抑える治療を行うかが選択されます。
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