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■全身の倦怠感、高熱、黄疸が主症状
A型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)が原因のウイルス性肝炎の一種。慢性化することはありません。日本では、だいたい60歳以下の戦後生まれの世代で、A型肝炎に対する抗体を持っていない人が多く、これらの人々がA型肝炎の流行地へ旅行することで感染するパターンが主。
A型肝炎ウイルスに汚染された水や野菜、魚介類などを生で食べることにより感染します。食物を介さずに、糞便(ふんべん)に汚染された器具、手指などを経て人から人へ感染することもあります。
感染力が強く、集団発生することがあります。また、患者の発生報告には季節性があり、例年春先になると感染者数が増加しますが、その理由は明らかではありません。
感染してから2~6週間の潜伏期間を経て発病し、症状の特徴は発症が急激であり、全身倦怠(けんたい)感など風邪と似た症状と、食欲不振などの消化器症状で始まり、高熱、寒気、さらに頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛、皮膚の発疹(ほっしん)が続くこともあります。腹痛については、肝臓が急にはれるため、上腹部に鈍痛があり、その部分を押すと痛みを感じます。
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【急性肝炎】
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