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この多形滲出性紅斑は、大きく3つのタイプに分けられます。第1は、手の甲から肘(ひじ)にかけてと、足の甲から膝(ひざ)にかけて、左右対称性に紅斑が生じる軽症のタイプです。かゆみはあるものの、全身的な症状はほとんどありません。若い女性に多くみられ、普通は2〜3週間で治りますが、春、秋に決まって数年間再発することもあります。
第2は、紅斑が全身の皮膚の広い範囲に生じるやや重症のタイプです。紅斑が広がって環状となり、時には隣接した紅斑と一緒になって地図状となることがあります。発熱や口腔(こうくう)粘膜の症状を伴う場合もあります。
第3は、口内炎や結膜炎など粘膜の病変を伴い、生命をも脅かす最も重症なタイプです。スティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)とも呼ばれ、発熱とともに紅斑が現れ、水疱やびらんを伴います。口、目、陰部などの粘膜にも、高度のびらんがみられます。皮膚のびらんが体表面積の30パーセントを超えると、中毒性表皮壊死(えし)融解症とも呼ばれます。
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【多形滲出性紅斑】
【四百四病の事典】
【メディカル・チェック】
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